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2017/12/01 01:33
前回で「あなたを許します」と「無理やり」に心の中で言うことをお勧めします。と書き下ろしました。
さらにこの作品で「それだけでなくあなたのしあわせを願います」と表現しました。
恨む相手を許す事をなかなかできない。
その上、恨む相手の幸せを願うって無理!無理!と言われる方もいると思いますが、
この作品にモデルした話があります。
「ありがとうの奇跡」の中でもご紹介した山元加津子さん(かっこちゃん)のメルマガ。
感動の記事です。
内容はかっこちゃんとあるお母さんとのメールのやり取り。
このお母さんは娘さんが交通事故の被害者で、加害者を恨んでいる・・・・・
かっこちゃんから転載の御快諾を頂きましたので、途中からになりますが転載させて頂きます。
~~~~~~
私はもうひとつ、旅の間中考えていることがありました。
毎日メールをくださる方に、どうしても、私の思いをお話ししたいと思っていたのです。
これまでも、何度もそう思いながら言いだすことができなかったけれど、旅が終わったらお話ししてみよう。自分の思いを伝えてみようと思っていました。
その方には、お嬢さんがいらっしゃって、過失による事故で、今はベッドに寝たきりになっておられるのだそうです。
どうしても、事故を起こされた方を許すことができなくて、もし、事故に遭っていなかったら、今、お嬢さんは、就職もし、結婚もしていただろうと思うと、相手が幸せになるのが我慢できないとメールに書いておられました。
そして、保険金以外に、毎月必ず同じ日に、同じ時間に、病院に来て、謝ることというのを、条件の一つにされたのだそうです。
旅から帰ってパソコンをあけると、その中に、その方からのメールがありました。
「・・・どんなことがあっても、必ずその日のその時間に病院に来るというのが条件だったのに、今月はどうしても来れないので日を変えて欲しいと加害者から電話がありました。
そのようなことは許されることじゃないということが、加害者にはわからないのです。
どんなに大切な予定であろうと、将来に関わることであろうと、加害者にはそのような未来があって、被害者はただベッドの上で寝ているだけ。
せめて月に一回のその日くらい、どんなことがあっても、償うということができないのかと腹立たしく、申し出は断りました。
私たちには一生幸せなんて来ないのに・・・・
・
幸せになる方法があったら、教えてほしい。私はいつもそう思っています・・・」
いただいたのは、旅の間に決めたことを、お話ししたらいいよと誰かがそう言っているようなそんなメールでした。
私は幸せになる方法、わかります。知っています。
相手の方に、もうあなたは充分つぐなってくださったから、もう私たちのことは忘れて幸せになってくださいね。
あなたの幸せを祈っていますね”
とお話しされること、そのことのように思えてならないんです。
私はそのことで、きっときっとお二人が幸せになられると信じます。
お嬢さんとお二人、どんなにおつらい日々を送っておられるだろうということ、私、充分わかっているつもりです。 けれど、私は恨んでいる間は、つらくて、幸せには決してなれないんだって、知っています。
知っているつもりなんです。
メールをいただいているうちに、どんどん大切になったから、私、旅の間中、帰ったらそのことをお話ししよう。勇気を出してそうしようと思っていました。
書いてからもまだ、迷って、でも、エイっと送信ボタンを押しました。
・・
・・
今日一日、「どんなふうに思われただろうか?怒っておられるだろうか?と何度も考えました。
けれど、すごくうれしいメールをいただいたのです。
私うれしくてうれしくて泣きました。
『かっこちゃんからのメール。
いったいかっこちゃんは何様のつもりなんだろう。
何を言ってるのだろう。話にならないと正直思いました。
それなのに、私自身、メールを閉じて、娘とテレビを見て、テレビを消して、ふと、相手に電話をかけてみようとそんな気持ちになりました。
そして、電話をかけたあと、私自身もわけがわからなくなって、口走っていたのです。
「もういらっしゃらなくてもいいですよ。充分償ってくださったのですから、幸せになってくださいね。私もあなたの幸せを祈っています」と言いました。
おまけに私は「あなたのご両親も本当に良い方ですから、あなたの幸せを祈っているでしょう。
長い間ご両親にもあなたにもつらい思いをさせてしまってごめんなさいね」と言いました。
いったい私のどこにそんな優しい言葉があったのか、自分でも驚いています。
電話の向こうから嗚咽が聞こえました。
私も言葉が続かなくなって、受話器を置きました。
置いたとたんでした。
不思議なことに、かっこちゃん、受話器を置いたとたん何が起きたと思いますか?
今まで感じたことのないような幸せな気持ちにつつまれて、胸がいっぱいになって、娘を抱きしめて泣きました。
「よかったんだね、これでよかったよね」と言うと、娘が「ママ、よかったね。ママ、よかったんだよ」と言いました。
娘は「もういいよ」とこれまでも何度も言っていました。
でも、私は許せなかった。
娘は、また「ママ、よかった、本当に」と言いました。
かっこちゃんは、こうなることがわかっていたのですか?見えていたのですか?
テレビを見終わったあの一瞬に何が起きたのか、何か導かれるようにかけてしまった電話ですが、もし、体の不自由な宮ぷーのところに毎日欠かさずに出かけているかっこちゃんでなかったら、私はこんなこと絶対にしなかったはずです。
これから、今日のことを後悔することがあるでしょうか?
実はまだわかりませんが、
私の口から出た「今までごめんなさいね」の言葉がかっこちゃんの言葉でなくて、私の心から出た言葉であるならば、私の中にもまだそんな心が残っていたのでしょうね。・・・・・ ・・・』
私も一緒に泣きました。
そうですよね。恨んでいては決して幸せになれない。
自分が辛いいきに、相手も辛ければいいなんてことあるはずがないですもの。
私はお二人を本当にすごいなあと思います。
「ごめんなさいね」とおっしゃられたこと、私、本当に尊敬します。
今日はそんなうれしいことがありました。
~~メルマガここまで~~
恨みを手放さない限り、心の平和・幸せは決して来ないんです。
恨みという強いマイナスの闇から一気に解放されて、光を見えてきたこのお母さんの状態はいつ読んでも感動です。
蛇足ですが、
「人の幸せを祈る」 と脳の中でベータエンドルフィン・ドーパミン・オキシトシンといった快楽物質をドバドバと出してくれるそうです。
自分が楽しくなって幸せになります。
長い文を最後までお読みいただきありがとうございました
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