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2025/07/30 15:33
生まれた時から脳性麻痺で四肢に障害を負う
佳山 明さんが主演に抜擢された
「37セカンズ」を
ネットフリックスで観た
「いい映画かも~~」
そのささやかな予感を遥かに凌駕する、
とんでもない傑作でした。
『37セカンズ』
「37秒」が刻んだ運命、そして広がる世界
この物語は、出産時の呼吸不全で37秒間、
脳に酸素が行き渡らなかったために
脳性麻痺を患った23歳のユマ(佳山明)の人生を巡ります。
過保護な母親(神野三鈴)との
閉じた世界で生きる彼女。
映画冒頭、
お風呂に入るために、
母親がユマを脱がせてる
全裸シーンに驚く
主演の佳山明さんは、
この作品が初の演技、
そして初の映画出演。
しかし、
その覚悟と魂の演技は、
観る者にも
「これは生半可な気持ちで観てはいけない」
という緊張感を与えます。
HIKARI監督と佳山さんの間に流れる、
何か魂の共鳴のようなものが、
スクリーンからひしひしと伝わってくるのです。
ユマは友人の漫画家のゴーストライターとして、
社会の片隅でひっそりと生きています。
自身も漫画を描きますが、
持ち込み先ではなかなか相手にされません。
そんな中、自分で調べて訪れた
アダルト雑誌の編集長(板谷由夏)から告げられた言葉は、
「(sexの)体験が無いと良いものは描けない。
体験してから、また連絡して」
キスすら未経験のユマにとって
それはあまりにも重い言葉でした。
涙と感動、そして「私で良かった」という強さ
「セックスを体験したい」
その一心で、車椅子で夜の繁華街へと一人で繰り出すユマ。
ついに男を買う・・・・
しかし、その試みは失敗に終わり、
観る者の胸には痛ましさと、
そして深い同情が込み上げます。
ボク自身、
「何もそこまでしなくても…」
と思わずにはいられないほど
この映画の世界に引き込まれていきました。
しかし、この壮絶な体験が、
ユマに新たな出会いをもたらします。
障害者も受け入れる風俗嬢の舞(渡辺真紀子)、
車椅子の男性、
そして送迎のホームヘルパー俊哉(大東駿介)たち
との出会いを通して、ユマの世界は少しずつ、
しかし確実に広がっていくのです。
そして、俊哉の助けを借りて父親に会いに出かけ、
さらに双子の姉がタイにいることを知ったユマは、
自らのルーツを求めてタイへと旅立ちます。
この作品のリアリティは、
HIKARI監督の並々ならぬ情熱から
生まれています。
監督は、自身が描いた脚本の障害者のユマ像に合う役者を探し、
なんと100人ものオーディションを経て、
ついに佳山明さんと出会いました。
実際に佳山さんと向き合い、
脚本の半分近くを書き換えたのです
佳山さんには双子の健常者の姉がいること、
そして「37秒」という数字も、
彼女自身の体験から来ている。
まさに、佳山明さんだからこそ描けた作品なのです。
心を揺さぶるラストシーン
そして、物語の終盤に登場する
「あと1秒早く息をしていたら」
というセリフには、涙が溢れます。
「私が先に生まれていたら…」
と健常者の姉と比較しながらも、
最終的にユマがたどり着く
「私で良かった」
という言葉には、
彼女が乗り越えてきた計り知れない苦難と、
それによって培われた揺るぎない強さがにじみ出ています。
歓楽街、出会い系でのユマの冒険には驚きがありましたが、
障害者の生き方や性というテーマに真摯に向き合った、
非常に示唆に富む作品でした。
ユマが閉ざされた心を開き、
自らの力で人生を切り開いていく姿は、
観る者の心に深く響き、
大きな感動を与えてくれるはずです。
監督と佳山明のインタビュー。
本当に感動しながらいろいろ考えさせられた良い映画だった
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