読者の皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
今日は「どうでもええ話」なんですけど、
実はむちゃくちゃ浅い理由がある、
ボクの黒マスク愛に、赤裸々に告白させて頂こう。
後遺症という名の同居人
脳梗塞という人生の転換点を過ぎて以来、
ボクは奇妙な後遺症を抱えることとなった。
唾液を巧みに嚥下することが叶わず、
常に口内は潤いを湛え、
そして、不意によだれが零れ落ちる体質へと
変貌してしまったのだ。
「たけさん、チョコレート、召し上がりましたね?」
いくこさんは、常に私の秘密を見破る。
その理由は黒いよだれが垂れてるから。
ええ、それがボクの隠しきれない証なのです。
四条の奇人、あるいは「アンビリバボー」の残響
かつて、私は四条の路上で生計を立てていた。
しゃれべない男が路上で商売してると
多くのメディアが興味を示してくれた。
特に「奇跡体験!アンビリバボー」の放映後には、
街を歩けば「テレビで見たよ!」、
はてはガソリンスタンドの若者までが声をかけてくる始末。
束の間の有名人気分を味わったものだ。
そんなある日、
阪急電車に揺られ、
路上へと向かっていた昼下がりのこと。
扉近くに佇むボクを、
向かいに立っている二人の女子高生が
ひそひそと指さす。
「あ~~また顔が差したわー、しゃあないわー」
(内心、むちゃくちゃ嬉しいボク)
電車が地下へと潜り、
窓に映る自分の顔を見た瞬間、息を呑んだ。
そこには、よだれがだらだらと流れ落ちる自分が映った
独身貴族のアダルトショップの一時間
独身時代。
男ならば誰もが一度は足を踏み入れるであろう、
あの聖域──アダルトDVD販売店。
今はネットの隆盛によりその数を激減させたが、
かつては無数の店舗が軒を連ねていたものだ。
ボクはその日も、
巧妙なパッケージ詐欺に惑わされることなく、
至高の一本を選ぶため、実に一時間もの時間を費やした。
慎重に、そして丹念に。
「よし、決めた! 今宵はこの作品と共に、熱い夜を過ごそう!」
胸躍らせ、レジへと向かう。
しかし、レジの若者は私を一瞥するや、小さく失笑したのだ。
おそらく、彼はそう確信したに違いない。
「ヤバいヤツが来た!
こいつ、店内でよだれを垂らすほどに興奮している!」
黒い仮面の必然:そして隠された真実
そして、時代はコロナ禍へと突入し、マスクが日常となった。
ボクは心の中で、高らかにガッツポーズをしたことを告白しよう。
そう、私が黒いマスクを愛用する理由は、これなのだ。
常に流れ落ちる唾液は、
白いマスクであれば容易に染みとなり、
その存在を主張する。
だが、黒いマスクはそれを巧妙に隠蔽してくれる。
どうでもええ話でした